所作
尾崎とのコンバートで来てくれております、仙台の尾形太市が神戸店で勤務するのも今日が最終日となりました。彼と仕事をしたのは、ボクが仙台店に出向いた時と、横浜で勤務していた頃にたまたま研修に来ていた太市と一緒に仕事したというシュチュエーションの二回のみで、こうして共に神戸店で勤務したのは今回が初めてでした。仙台店オープン以来約9年もの間、仙台のピットを守ってきた実績と実力は、彼自身の心の中でも大きな自信になり身に付いているのでしょう、その存在感たるや店のどこにいても感じ取れるくらいで、肝心要の作業を見ていても妙に安心感を覚えるんです。一体この安心感はどこからくるのか？そんなことを考えながら頭に浮かんだ言葉が「所作」でした。「所作」とは、行い。振る舞い。しぐさ。身のこなし。等々を意味する言葉ですが、おそらくこの場合、「身のこなし」を言うのだと思います。どんな場面や作業においても決して焦ったり動じたりすることなく、精神的にもいつもフラットで、その身のこなしには美しささえ感じる（ちょっと褒め過ぎか？ｗ）、これらが総じて先の安心感につながってるのだと思えました。
もう20年以上も前の話になりますが、ボクがまだパティシエを目指していた頃ｗ ある講義に参加した際の先生の一言、「美しくなければ仕事じゃない」。当時まだ20歳そこそこだったボクが、この言葉が持つ本当の意味に気付くまで、それから10年以上もの歳月を費やすことになったのですが、久しぶりにこの有難い言葉を思い出させてくれた、、、そんな尾形太市でした。明日からまた神戸・仙台とバラバラになりますが、いつの日か共にグループの中枢で仕事が出来る日が来ると信じ送り出したいと思います。
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