読みもの...風w
今日は会議諸々で横浜に出張しおりました。
そんな復路の新幹線より"読みもの...風"をば...
今回の旅の友は、"人間というもの/司馬遼太郎"でした。
この本は、司馬文学の中で描かれてきた様々な人物達の
台詞集みたいなものなのですが、
どれも歴史小説からの抜粋ですから、
実際に彼らに会って得た言葉ではなく、
司馬さんの歴史を読み解く俯瞰図の中で、
独特の人間智をもって語らせた言葉ですので、
どれも珠玉の台詞ばかりが詰まっており、
長く司馬文学に触れてきた自分にとっては、
色んな意味で復習になった本となりました。
中でも"竜馬がゆく"のこの一説...
竜馬は議論しない。
議論などは、
よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、
と自分にいいきかせている。
もし議論に勝ったとせよ。
相手の名誉をうばうだけのものである。
通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬものだし、
負けたあと、持つのは、負けた恨みだけである。
何度読み返しても心に響きます...
この"議論"とは違うところにあるのが"話し合い"で、
互いの意見を闘わせるのではなく、
むしろ思いやりを持って相手の意見を聞き、
さらには互いの意見の良いところを用いて、
両者が想像さえしなかった新しい意見を創造することに、
人間の人間たるところがあるのではないか...
柄にもなくそんな高尚なことを考えてたら、
隣の席で缶ビールがプシューッと抜けてw
あー!!ビール飲みてぇー!!な京都手前ですww